未経験から始めた介護の仕事が、今は好き。ご入居者様が教えてくれた「見守るケア」

介護スタッフ 秋元
2023年1月入職。介護未経験でリヤンド-絆-姉崎に入職し、現在4年目。行事委員会のメンバーとしてイベント企画にも携わりながら、日々の介護業務に向き合っている。入職半年時点での前回インタビューから約3年。改めて、その変化と今の思いを語ってもらいました。
★前回インタビュー記事はこちら★
無資格・未経験でも安心してチャレンジできる、リヤンド姉崎の職場環境
<目次>
・ご入居者様に怒られて、変わった
・「あなたがいてよかった」と言われた日
・チームで作った、夏祭りのとろみ氷
・「言っても大丈夫」リヤンド姉崎の安心感
・未経験だった私へ
「自分でやれるからいいよ!」その一言が、私を変えた
入職したころの私は、とにかく「何かあってはいけない」という気持ちが強くて。怪我をさせてはいけない、困らせてはいけない。そればかり考えていました。だから、比較的自立されているご入居者様にも、つい手を出してしまっていたんです。
車椅子に乗っていても、自分でできることはやりたいという方が多いはず。でも入職したばかりの頃は、そういう方にも、「年配者だから」という思いが強すぎて、「取りましょうか」とすぐ声をかけてしまっていました。それで、ご入居者様を怒らせてしまったこともありました。
「自分でやれるからいいよ!」
今思えば当然のことなのですが、当時の私にはその視点がなかった。年配の方だから、施設に入居されているのだから、手を貸してあげなきゃいけない。そういう思い込みが先走っていたんだと思います。
ご入居者様に叱っていただいたその経験が、変わるきっかけになりました。
「見守る」ことも、立派なケアだと知った
叱られたからといって、すぐに変われたわけではありませんでした。過度な干渉はやめようと思っても、今度はどこまで引いていいのかがわからなくて。しばらくは遠くからそっと見守りながら、「本当に大丈夫かな、できるかな」と、一つひとつ確かめていく時間が続きました。
ご入居者様への対応が上手な先輩方にもいろいろ相談させていただきました。そこで言われたのが、「あまり干渉しすぎないこと」という言葉でした。
シンプルな言葉なのですが、それが自分の中にすとんと落ちてきて。手を出す前に、「この方はどこまで自分でできるのか」「何をしたいと思っているのか」を考えるようになりました。
振り返ってみると、入職してから3年間でいちばん変わったところだと思います。最初は「お手伝いしなきゃ」という気持ちばかりだったのが、今は「見守ることも立派なケアのひとつ」だと自信を持って言えるようになりました。考える余裕が少しずつ生まれてきたのかなと思っています。

「あなたがいてよかった」と言われる日が来た
入職当初は、ご入居者様を「年配のお客様」という括りで見ていた部分が正直ありました。でも今は、お一人お一人と「ひとりの人間として向き合う」という感覚が持てるようになりました。
変えたことは、「相手の意見を優先する」ということです。嫌がっておられることは無理に進めないこと、相手の立場になって考えることです。言葉にすると当たり前に聞こえますが、できるようになるまでには時間がかかりました。
その積み重ねの中で、ご入居者様から「あなたが来てくれてよかった」「あなたがいると安心するよ」と言っていただけることも増えていきました。本当に嬉しかったです。何か特別な出来事があったわけではないのですが、そういった言葉をかけていただける関係性になれたことが、ご入居者様と信頼関係を築けた証のような気がしています。

とろみ氷ができるまで。チームで作った夏の一杯
私は行事委員会というものに参加しています。昨年の夏祭りにかき氷を提供することになりました。ただ普通のかき氷ではなくて、飲み込みに不安があるご入居者様でも、むせずに楽しめるように“とろみ”をつけた『とろみ氷』を作ることにしました。
試作品を作るのですが、最初の方はひどかったです(笑)。とろみ剤の量が多すぎて、粘っこくて、独特の口当たりで、とても食べられる出来ではありませんでした。試食をお願いした周りのスタッフからも不評で、自分で食べながら「これは美味しくないな」と思っていました。
そこから5回ほど改良を重ねました。シロップの量を思い切って増やしてみて、練乳も足して、その代わりとろみ剤の量を少し減らして。追加でシロップをかけなくても味がするくらいに仕上げてみたら、ようやくスタッフのみんなから「これは普通に美味しいね!」と言ってもらえる『とろみ氷』が完成しました。
夏祭り当日には、私が担当していない別のフロアのご入居者様からも「あのかき氷、すごく美味しかった」という声が伝わってきた時は、大変だったけどやってよかったなと思えました。
決して私一人の力ではなくて、もともと『とろみ氷』のアイデアを出してくれた人がいて、何度も試食してフィードバックをくれた人がいて、「手伝えることがあれば言ってね」と声をかけてくれた人がいて。たくさんのスタッフさんが関わってくれて完成したものでした。
スタッフがみなさん協力的なのは、リヤンド姉崎らしさだと感じています。

「言っても大丈夫」リヤンド姉崎の安心感
実は入職当初、自分の意見を言うのがすごく苦手だったんです。
「間違っていたらどうしよう」「相手が不快に思ったらどうしよう」
そんな思いがあって、なかなか思っていても声に出せないことが多かったように思います。
今では、自分の意見を出せるようになりました。3年も経って、スタッフ同士の信頼関係ができてきたからこそ、「言っても大丈夫だ」という安心感が生まれたのだと思います。
今は、上司でも先輩でも後輩でも、年齢関係なく遠慮せず話せるようになったと感じています。自分だけじゃなく、周りも私に対して率直に言ってくれる。その双方向のやり取りが自然にできるようになって、職場が本当の意味で居心地のいい場所になりました。
行事委員会の活動でも、委員会以外のスタッフが「何か手伝えることある?」って声をかけてくれたりする。自分に関係ない仕事でも他人事にしない。そういう前のめりな人が多いのが、リヤンド姉崎のスタッフの共通点かなと思います。
ご入居者様と長く関わるからこそできること
4年目になって後輩も10人以上できました。自分が経験から学んだことを伝える立場になってきました。
ある食事介助の場面で、お客様が食べたがらない時に、「食べなきゃダメだよ」と無理に勧めている後輩の姿を見ることがありました。その気持ちは純粋にご入居者様のことを思ってのことだったと思います。でも、そこに一歩立ち止まることも大切だと、今の私は考えています。
無理に食べさせれば誤嚥のリスクもある。相手がなぜ今食べたくないのかをまず考えてみること。そして、目の前の一食だけを見るのではなく、ここ数日の食事量や体調の流れを見ながら判断することが大事だと思っています。
昨日も今朝もちゃんと食べられていて、この食事だけ気が進まないなら、無理に続けなくても良いのではないか。ご入居者様と長く関わっていけるリヤンド姉崎だからこそ、そういう判断ができるはず。ご入居者様お一人お一人と向き合い、「時間の流れ」で見守ることが大切だと考えています。

未経験だった私へ。「この仕事、向いてるよ」
もし3年前の自分に声をかけられるとしたら、「仕事は楽しいし、職場で意見も言えるようになってるよ」と伝えてあげたいです。
介護の仕事って、世間的には「きつい」「大変」というイメージが強いと思います。排泄介助や嘔吐の処理など、最初のうちは抵抗を感じる場面もあるかもしれません。私もそう思っていた時期がありました。でも、数をこなして、年月を重ねていくと、そういうことへの抵抗もなくなってきて。むしろ、今はこの仕事が「楽しい」と思えるようになっています。
この3年間、介護の仕事が苦だと思ったことは一度もありませんでした。自分に向いているかもしれない、好きかもしれないと今は思っています。お客様と話している時間は楽しいし、チームで何かをつくり上げる喜びもある。未経験から始めたからこそ、素直にそう言えます。
入職時は資格も経験もゼロからのスタートでしたが、まずは『介護福祉士実務者研修』の資格を取って、その先には『介護福祉士』の資格取得を目指したいと考えています。3年間積み上げてきた経験を、ちゃんとした知識で支えたい。そういう気持ちが自然と生まれてきました。介護の仕事を、これからも続けていきたいと考えています。
(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)
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