急性期から介護施設への転職―看取りに向き合う看護師がリヤンドファミーユで見つけた、新しいやりがい

看護師 副主任 大畑
焼津市立病院で神経内科・消化器内科・血液内科を経験し、急性期病棟で5年間勤務。血液内科での看取りをきっかけに「最期までその人らしく過ごせる看護がしたい」と考えるようになり、令和5年7月、医療対応型ホーム・リヤンドファミーユへ入職。現在は副主任として、看取り・緩和ケアに力を注いでいる。
<目次>
・急性期病院から介護施設へ転職
・花火大会も、好きな一杯も
・ご家族とともにある看取り
・未経験でも安心のペアでの育成
・緩和ケアという課題
・転職を考える看護師の方へ
看護師としての原点と、血液内科で芽生えた看取りへの思い
看護師を志したのは、高校生のときに参加した1日ナース体験がきっかけでした。最初に伺ったのが焼津市立病院で、看護師さんが患者さんやご家族に気さくに寄り添う姿を見て、「ここで働いてみたい」と思いました。身内に医療職がいたわけではなく、人と関わる仕事がしたいという気持ちから、この道を選びました。
新卒で入職した焼津市立病院では、神経内科・消化器内科・血液内科の急性期病棟で5年ほど勤務しました。学生時代の実習を通して、決まったスケジュールで動く外科系と比較して、じっくり関われる内科系に惹かれていたので、内科病棟を希望しました。
中でも印象に残っているのが、血液内科での日々です。私が入職したときにちょうど新設された科で、白血病など重い病気の患者さんが多くいらっしゃいました。患者さまご本人は体も気持ちもつらいはずなのに、新人の私に温かく接してくださる方が多く、色々と勉強させていただきました。20代・30代の若い患者さんをお看取りすることもあり、精神的にこたえる場面もありましたが、最期まで穏やかに過ごされる方も多くおられました。
とても印象に残っている方で、ご家族の仲がとても良い白血病の患者さんがいらっしゃいました。状態が悪くなったときに、奥さまが手を握りながら、その方が好きだった歌を耳元で歌ってあげると、眠るように穏やかに旅立たれました。「家族の力、人の力ってすごい」と感じさせていただきました。そこから、看取りの看護にもっと向き合いたいと思うようになりました。
急性期病院から介護施設への転職
急性期病院はどうしても展開が早く、お一人にかけられる時間が限られます。看取りの看護をもっと学びたいという思いと、もう少しゆっくり一人ひとりに関わりたいという思いが重なって、急性期から介護施設への転職を考えるようになりました。
とはいえ、私は病院でしか働いた経験がなく、介護施設がどんなところか具体的にイメージできず、不安もありました。そんなとき、以前勤めていた病院からリヤンドファミーユに移られたご家族がいらっしゃって、「すごく良い施設だった」と教えてくださいました。実際に大切な方を託したご家族の言葉だったからこそ説得力があって、そこからリヤンドファミーユに興味を持つようになりました。
転職活動で私が大切にしたのは、急性期病院で身に付けた医療の経験やスキルを活かせる場所ということでした。医療対応型ホームのリヤンドファミーユでは、呼吸器の管理や吸引など、急性期で培った知識や技術を活かせて、お一人おひとりとゆっくり関われる。検温やバイタル測定が中心の介護施設も多い中で、「もう少し看護師らしく、医療にも関わりたい」という気持ちが強かった私には、ピッタリな環境だと思いました。

あるもので工夫する―在宅の現場で感じた、戸惑いとやりがい
看護師として初めての転職で、病院から介護施設へ。正直、最初はギャップに戸惑うこともありました。サービス付き高齢者向け住宅/介護付き有料老人ホームに訪問看護が併設するリヤンドファミーユは「在宅」の延長で、物品も病院のように色々と揃っているわけではなく、お部屋ごとに用意されているものも異なります。「あるものでやる」という考え方には、最初少し戸惑いました。改めて、病院は恵まれた環境だったんだと気づかされました。
もう一つ大きかったのが、医師が常駐していないことです。病院ならすぐ先生に相談できますが、ここでは看護師たちの判断力やアセスメント力がより求められます。最初は不安もありました。でも、今はチームでうまく補い合えています。コミュニケーションがよく取れているので、気になることはそのままにせず周りに相談し、必要があれば訪問医の先生に報告する。スタッフは皆いろいろな現場から来ているので、「前の職場ではこうしていた」と経験や知見を持ち寄って、お互いに知らなかったことを教え合って、日々勉強になっています。
花火大会も、好きな一杯も―その人らしさを支える日々
急性期病院からリヤンドファミーユへ転職して実感するのは、ご入居者様やご家族と関わる時間が増えたことです。急性期病院では緊急入院や急変、オペといった突発的な出来事が多くありましたが、ここではそれが少なく、生活としての流れができています。また、病院だとどうしても看護師の業務の流れに患者さんが合わせていただく形になりがちですが、リヤンドファミーユではご入居者様やご家族のご希望を可能な限り優先できます。
たとえば、体調を見ながら、調子が良い時にご家族と一緒に外出して食事に出かけたり。夏には花火大会へ出かけられる方もいらっしゃいます。
外出を楽しみにリハビリなどを頑張られる方も多くて、外出から帰ってきた日に「こういうものを食べたよ」と、普段とは違ううれしそうな表情を見せてくださったり。そんな姿を見ると、息抜きの大切さを感じます。病院は治療優先でどうしても制限が多いですが、ここではお酒が好きな方が一杯楽しまれたり、散歩がてら一服される方もいます。もちろん訪問医の許可ありきですが、その人の生活、その人らしさを大切にできるのは、リヤンドファミーユならではの魅力だと思います。

ご家族とともにある看取り
私が転職で一番大切にしたかったのが、看取りの看護です。リヤンドファミーユでは、ご家族と一緒に最期の時間を過ごす看取りに、深く関わらせていただいています。
毎日面会に来られるご家族もいて、その分、ご本人が弱っていく姿を見るのは、ご家族にとっても体力的にも精神的にもつらいものです。そうした場面に一緒に寄り添い、お看取りをさせていただくこともあります。「ここの施設で本当に良かった」「安心して過ごすことができました」とご家族から言っていただけると、リヤンドファミーユに転職してきて良かったなと感じます。
大切にしているのは、看取りは最期の瞬間だけが役割ではない、ということ。だんだん弱っていく中でも、後悔のない時間を過ごしていただけるよう、「どんなことがしたいか」「何か食べたいものがないか」等を、お元気なうちから伺うようにしています。そうすると「あれができてうれしかった」と、あとからご家族が振り返ってくださることがあります。そんな機会を増やせるように、これからもご家族ともっと密に関わっていきたいと思っています。
看護師として働いていると、医療行為をしっかり行うことに意識が向きがちです。もちろんそれは土台として欠かせませんが、その上で「自分の家族だったらどうだろう?」と考えながら、仕事が“作業”にならないようにと思っています。
個別性と信頼関係―施設内訪問看護で本当に求められる力
急性期病院では、治療が終われば退院という一時的な関わりが主でした。一方、医療対応型ホームであるリヤンドファミーユでは、最期までその方を看させていただくので、それぞれの生活スタイルや性格を理解する必要があります。入職した最初の頃は、お一人おひとりの個別性をつかむのが大変でした。
病院のように「やっていいこと・いけないこと」がきっちり決まっているわけではなく、本当に人それぞれ。だからこそ、ご本人ともご家族とも、信頼関係を築くことが欠かせません。信頼関係がないとなかなか言いたいことも言えなくなってしまいます。早く信頼関係を築くためにも、コミュニケーション力がとても求められます。
先輩たちも同じ壁にぶつかって今があるので、分からないことは聞き合い、情報を共有しながら進めています。

多職種連携と、未経験でも安心のペアでの育成
リヤンドファミーユの魅力の一つが、チームワークの良さです。介護スタッフも常に一緒に動いていて、主に生活面を支えてくれているので、とても心強い存在です。リハビリスタッフやケアマネジャーとも、朝のカンファレンスで顔を合わせる機会が多く、情報共有もコミュニケーションも取りやすい。多職種が連携して、ご入居者様の暮らしを一緒に支えている実感があります。
新しく入職された方の育成は、みんなで担っています。ペア期間を設けていて、日勤でペア、夜勤も数回ペアで動きながら、いろいろな先輩について学べる仕組みをとっています。半月ほどペアで動いてもらっているので、ある程度安心して現場に入っていただけると思います。

これから大切にしたい、緩和ケアという課題
私自身がこれから力を入れていきたいのが、緩和ケアです。看取りに関わらせていただく中で、皆さんが穏やかな表情で旅立たれるとは限りません。がんの痛みや、肺炎などによる呼吸の苦しさで、つらそうな表情で亡くなられる方もいて、「もっとできることがあったのでは」と感じることがあります。
お薬だけに頼るのではなく、看護として、緩和のために何ができるのか。もう少し知識や工夫を深めて、ご本人の苦痛をやわらげるサポートをしていきたい。それが、今の私の目標です。

急性期から介護施設へ転職を考える看護師の方へ
病院だと、その方の人生の“一部分”しか見られないことも多いと思います。でもリヤンドファミーユなら、最期までどう過ごしていくかを、看護として一緒に考えていけます。命に、そして人生に、より近い距離で寄り添える。だからこそ、大きなやりがいがあります。
急性期からの転職に不安を感じる方もいるかもしれません。私自身もそうでした。でも、急性期病院で培った医療の力は、必ずここで活きます。じっくり人と向き合いたい方、看取りやターミナルケアに関心のある方には、自信を持っておすすめできる職場です。
(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)
看護師募集中!
ご入居者様お一人おひとりの人生に寄り添い、最期まで「その人らしさ」を支える。それが、医療対応型ホーム・リヤンドファミーユの看護です。急性期病院からのキャリアチェンジを考えている方、看取り・緩和ケア・ターミナルケアにじっくり向き合いたい方、多職種で支え合えるチームで働きたい方。あなたらしい看護を、ぜひここで一緒に実現してみませんか?
訪問看護ステーション リヤンドファミーユの看護師(正社員)の求人募集
訪問看護ステーション リヤンドファミーユの看護管理者(正社員)の求人募集
介護付き有料老人ホーム リヤンドファミーユの看護師(正社員)の求人募集
サービス付き高齢者向け住宅リヤンドファミーユの看護師(正社員)の求人募集